3代目です。

旧ブログの整理をしていたら2010年(今から6年前)のメールを「はっ」と思い返し、これは自分のためにも残しておかなければという思いで今回の話題とします。

ここからが6年前のブログ内容そのままです。

お客様より、一通のありがたいメールが届きました。

激しく同感いたしまして、お客様に掲載の許可を頂きましたので書いてみます。

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昔は着物は、普通に着ていたものです。

もちろん、特別な日に特別な着物でも良いと思うのですが、着物はハレの日に着る特別なものだけの扱いはやめた方がいいように思うのです。

そうさせてしまったのは、失礼ながら着物業界にも責任があるように感じます。

着物は高級!確かにそういうのもありますが、そういう普及の仕方が着物離れになり結局は、着物業界に影響が出てしまったのではないかと勝手に推測する次第です。

確かに洋服より小物は要りますし、正絹とか扱いに慎重になりますが、扱い方を知り良い物が手軽に手に入れられれば、普及していくと思うのです。

やはり日本人だからこそ着物文化が生まれているのですから。

着物は、単なる服ではありません。着物を着る事によって細かい配慮が身に付きます。

例えば、手先やかかとが荒れていたらみっともない、大股で歩いたら見苦しい、汚れないように気を遣って食事をする、などなど所作も身に付く言わば教養のように思います。

堅苦しいお行儀を学ぶより、先ずは「着てごらんなさいな」です。

ちょっと現代は、便利・楽 が優先されすぎて大事な物を忘れたり無くしたりしているように思うから、もう少し手間を惜しまない、時間をかけるという事を見直してもらいないなぁと思っています。

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まったく、その通りだとおもいます。

このお客様だけでなく、当店にお見えの特にネットからお越しのお客様からも同様なご意見をお聞きすることがありました。

日本人だもん、着物くらいたまには着なきゃ!

ただし、小心者なのでお店ではお客様に面と向かって言えません・・・

貴重なご意見誠にありがとうございました。

こんな事は通常の店舗ではあまりないことですので、ネットをやっていて良かった瞬間でもあります。

ここまでが6年前の私のコメントまでです。

実は、2016年の今でもこんな内容のメールやお話を私のお店ではよくお聞きします。

いや、6年前はまだ少なかったのでわざわざ書いたと思いますが、今ではもっともっと増えていると感じます。

着物には普段着としての「着る物」と礼服としての「着飾る」着物がある

もう一度、声をあげてみようと思います。

皆さんも、この機会に自分の衣服について感じてみてください。