3代目です。

きくちいまファンミーティングin米沢に2泊3日(中には1泊2日の方も)で行ってきました。

あづまや組は総勢30名の大世帯となり大型バス貸切にて楽しい旅行となりました。
詳しい内容は当店の「あづまや てれびじょん」や後日このブログでも紹介しますが、今回の旅にご同行頂いた多くのお客様から以下のとても嬉しいお言葉を頂きましたので、私がここ数年感じている米沢だけに限らない「大切」に思っている気持ちを今日は久々「真面目全開」で記しておきたいと思います。どうぞお付き合いくださいませ。

「一生の中で一番楽しかったです!」
「夢のような3日間でした!」
「着物人の懐の深さに感謝!」
「あづまやのツアーはやっぱり楽しい!」

これ以上嬉しいお言葉はなく目頭がつい熱くなり、正直な気持ちを以下に記します。

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米沢の地に限らず、今残っている着物産地には必ず「歴史・文化、そしてそれらを伝える人」が残っています。
ご参加の皆様と共に私が感じた、景色や町並みそして自然は歴史文化を大切に守って来つつ今そこで生きている人々の表れだと思います。

私も愛知の田舎に住んでいるのですが、都会にないこのような景色、町並み、文化、人を大切にしていきたい誇りある気持ちが、今の日本人が大切にすべき一つの「心」だと僭越ながら、各地を回っていると強く感じます。
気勢を張って、自慢するものではなく、淡々と代々同じことをベースに今の時代に合わせて繰り返していくことが、実は長続きする秘訣だと米沢の皆様に改めて教えていただいた気がします。

素直に「楽しかった!」と仰られた今回ご参加の皆さんに感謝いたします。

私が伝えたかったのは、織りや染めの行程の凄さだけではなく、そこに長く住み、地域を愛す人達の営みを、言葉でなく目で見て食して、その人それぞれの視点で感じて頂くことでした。

・米沢牛が美味かった!
・ツツジが最高に綺麗だった!
・上杉公があらためて好きになった!
・米沢の織物染物が好き!
・米沢の人が好き!

上記の例のたった一つでも、好きになってまた米沢に来て頂ければ米沢の人はそれだけでも嬉しいと思います。

そして着物好きな方なら、好きになった米沢の織物染物を一つぐらい買おうかな。

こう思って下されば、アテンドさせて頂いた我々着物業界人はもっと嬉しいと思います。

「このスペックの米沢織がこの値段ですよ!」

もうこんな話はどうでも良いのです。
だから私は産地ツアーでは商売をしたくないのです。朝からお酒を皆さん?と飲むのは自分も素直に楽しみたいからです。
もちろんお客様から「売ってくれないのか!」と言われればお売りしますが、今回もそんなことがあったようなw(笑

私の最大の目標は、素直に「この商品が素敵、米沢物だったから尚良い!」こうなって頂けますように頑張って参ります。