3代目です。
先日は、大阪から同じ着物屋さんがお越しくださいました。
当店の野袴をお買い上げ頂いたのがきっかけで三河木綿に興味を持ってくださり、今回は織元の見学に来てくださいました。
まずは三河帯芯の工場へ
ご存知でしょうか、わが町西尾市は帯芯の一大産地だということを。
帯芯とはその名の通り、帯の中に仕立てる時に一緒に入れる芯地のこと。
おそらく皆さんの中には、帯芯の存在は知っているけど、帯芯にたくさんの種類があることや帯の生地によってや、はたまたお客様の好みによって帯芯は変えるものだと知っている人は少ないのでは無いでしょうか?
今回は同じ西尾市にある林帯芯さんへお邪魔しました。
お見えになった呉服屋さんは林さんの帯芯を扱って下さっているとのことでせっかく西尾へ来たのであれば行ってみましょうということになりました。
海外製の帯芯がかなり流通していること。しかもその帯芯はもともと帯芯として生まれてなく似たような代用品を使っているので長い間使っていると芯がくたくたになってしまうことや専門的な帯芯の制作工程などを教えて頂きました。
皆さんも、是非とも帯芯というものの重要性を今一度知ってもらえると産地としてまた呉服屋として嬉しく思います。
お次は蒲郡。三河木綿の産地へ
織元さんとの約束の時間より早く着いたので、綿花の畑へ。
画像の通り、種まきが終わって芽が出始めていました。
オーガニック(完全無農薬)にこだわって国産の三河の棉を育てています。
手間はものすごいかかりますが土地にも生産者にも着る人にもやさしい木綿が出来上がります。
上記の写真は昨年の秋の収穫前の棉畑です。違いがわかりますよね!
で、織元さんの元へ
今まではほとんどあづまやだけでお売りしていた三河木綿でしたが、三河木綿をもっと多くの方に知って頂きたい思いと、なにより後継の無い三河木綿の織元さんに元気になって頂き今一度復活して頂くためにも全国の着物屋さんにも三河木綿を取扱って頂けるようにすることも、このプロジェクトに入っております。
小売店の事は小売店だからわかる。そして織りの事も地元だからこそ勉強できる。
今までに無いオリジナル木綿を作りだしていきたいです。
これの記事をご覧になってご興味を持たれた着物屋さんや問屋さん。是非ともご検討くださりご相談下さると幸いです。