3代目です。
西尾の祇園祭も無事に終わり、程よい筋肉痛と共に余韻を楽しんでいます。
最近では島根、愛媛、岩手と本当に遠方よりのお客様がご来店くださっています。ありがとうございます。

ところで、あづまやにご来店いただいた皆様お気付きですか?

いきなりどういう意味!?という感じのタイトルですが
あづまやにご来店の皆様にちょっと知ってほしい、当店の看板があります。

え?看板なんて「屋号のあづまや目指して来てるし大きな看板があるのは知ってますよ」と聞こえそうですが、上記の写真を見ればわかりますよね?

はい、正面の屋号の上になにやら赤い看板(ディスプレイ看板)が目立ちますよね(謎

ただ、お店に来ているお客様は常連さんにならないと意外とこの赤い看板の存在に気づかない人が多いのも事実なんです。

本題に入る前にちょっと豆知識を(飛ばして読んでも良いです)

あづまやの前の道路は三間通り(さんげんどおり)と昔から西尾では有名?な名がついているのですが、どういう意味かと言いますと、日本の尺貫法に由来する「1間(いっけん
)」という長さの単位を知るとよくわかるのですが、1間は約1.8mですので3間は約5.4mになり、あづまやの前の通りは約5.4mある通りなので三間通りと呼ばれていました。昔の西尾は城下町だったため、三間もある広い通りはほとんどなかったため、わざわざ名前がついたようです。

でも今となっては5.4mなんて逆に狭い道路ですよね。だから3代目の世代(40代)より若い世代はほとんど知っている人はいなくなりました。

ってことで、看板の話に戻ります。

その今では狭い道路ですのでこの赤い看板はある程度見上げないと見ることができません。
ですので、初めて来られる方などは意外と目に入らないため存在に気付かないのです。

今回、この看板は実は2代目なのです。しかも全く同じ色と柄(笑
普通のお店だったら歴史とともに外観も変えた方が良いと感じる方もいるかもしれませんが、私もここのお店で3代続く店主となり先代から受け継いだこの看板にも愛着もあり老朽化でかなり剥がれて来たので今回、新しく作り直しました。ちなみにこれを描いてくれたのはもちろん地元の看板屋さんです。

さぁいよいよ、この看板の意味に迫ってまいりましょう。

おわかりいただけると思うのはなにやら「シャチホコ(鯱鉾)」の絵だなってことはどなたでもわかるかと思います。
でも、尻尾が欠けてるよ?なんか見すぼらしくない?とも思われるかもしれません。

でも文字をよく見てください。
「A killer whale pike of nishio castle」とあります。

答えは西尾城の天守閣についていた鯱鉾を描いた物です。

確かこの鯱鉾の実物は西尾資料館に保管されていて、それを模写したと聞いています。
西尾は六万石の城下町、代々譜代の大名が受け継いで来た歴史ある街です。

そのお城の鯱鉾を看板に選んだ2代目を引き継ぎ、と言ってもたいしたことはないですが(笑)
新しく生まれ変わりました。

皆様もあづまやにご来店の際には是非ともこの鯱鉾の看板も見てやってください。