3代目です。
ご存知の通り、12月7日から9日までの3日間、あづまやてれびじょんの視聴者様と丹後ツアーに行ってきました。

結論としましては、とても1回のブログには収まりきらないので3日間に分けて掲載します(笑)

まずは京都駅集合って(笑

あづまやツアーの面白いところは、ネット放送ならではの日本全国からのお客様が多いので、当店の愛知県を起点に出発できないのです。今回は北は宮城県・南は福岡県からの参加者様もいらっしゃいました。
もちろん、地元のお客様も多いのですが、ツアーでは地元も関係ありません(笑

昨年の十日町ツアーでも集合は「越後湯沢駅」だったですし。

今年は丹後なので皆さんが集まりやすい「JR京都駅」に集合し、そこから貸切バスにて出発することになりました。


さすが京都駅、貸切バス専用の待合停留所があります。
今回は前回を大幅に上回る総勢40名でのツアーになったので大型バスを貸切ることになりました。

あれ?左の人は誰?
正解は「初代ディレクター」こと「京洋食まつもと」店主の松本さんです。
彼は現在、京都にて洋食屋を営んでおり、今回のツアーではせっかくならということで無理を言ってお弁当を作っていただきました。しかも朝早くからの仕込みがあったのにも関わらず着物姿でバスまでお弁当を持って来てくれました!(感謝

バス休憩の時にサービスエリアでの一コマ、周りの皆さんは突然着物集団がバスからぞろぞろ出て来てびっくりの図。
しかもお茶会などの会ではないので皆さんのコーデがバラバラなのもとっても不思議(笑
男性が10人以上いるのでそれもビックリw

待ちに待った昼食は「京洋食まつもと」のスペシャル弁当。
表の包装紙の裏にはこんなコメントを仕組んでおり、気付いたお客さんから感嘆の声が出ました。
憎い演出をしてくれますね。

一番はじめは小林染工房さんへ

丹後に到着して一番初めに見学したのは、今回のツアーの立役者でもある「小林染工房」さんです。
小林さんは「引き染め」という技法の職人さんで、今ではメーカーとしてオリジナル着物も創作されています。
広い工房なのですが、40人が入るとさすがに狭く感じました。小林さんもこんだけ入ったのは初めて〜と仰っていました。

ツアー最大の目的といえば、現地でしか見られない実際の職人さんが、「どんなところで」「どんな方法で」「どんな苦労をして」を実際に自分の目で見て感じられることです。
小林さんがいとも簡単にぼかし染めをする姿に、一同ため息を漏らす場面もありました。

私も毎回、勉強になることがあります。「好きな映画は何度でも見られる」と言いますがまさにその通り、一つを知ると次を知りたくなり小林さんがなぜ早く正確に染められるようになったのかを聞きました。答えは若いうちはとにかく忙しく1ヶ月に300反もの注文を染めなければいけないことも多かったので、自然と手が早くなったと仰っていました。
今の着物業界はそこまでの仕事もないのである意味、若い職人が育ちにくいということもあるのかなと思いました。
ゆっくり正確になら、ある程度やれば誰でも出来ますからね。(自戒を込めて)

お約束の丹後ポーズを40人で(笑

つぎは「藤布」で有名な遊絲舎さんへ

次は日本でも珍しい「藤布」を織られている「遊絲舎(ゆうししゃ)」さんへお邪魔しました。
藤布は名前のごとく藤の木の皮の部分を繊維として取り出し糸にして織り上げる布のことです。
懇切丁寧に代表の小石原将夫さんが説明してくださいましたが、言葉で言うのは簡単なのですが、それがどうやって糸になるかまでの説明を聞くと、、、一同「唖然」の一言です。
しかもそれが縄文時代に遡って存在したとなると、日本人が衣服を大切にしていたのがよくわかります。

藤の木でも糸に適する藤と適さない木があったり、本当に硬い皮をはぐのにどれだけの手間がかかり、さらにその皮を川でしごいて洗い不純物を取り除くなど繊維を取り出すまでの行程にかなりの時間がかかることがわかりました。

これだけの草履が揃うこともないでしょう(笑
しかもカレンブロッソ率の高さ!あづまロッソも履いてくださって嬉しい限りです。

次は立派な庭園のある「田勇機業」さんへ

田勇機業さんは今回の丹後ツアーにはなくてはならない「丹後ちりめん」の織元です。
皆さん、着物屋さんで「なになに縮緬」とよく聞くと思います。
では実際に「ちりめん」って何?どうやってできているの?と聞いて見てください。
しっかりと答えられる人は今の時代だと着物屋であっても少ないかもしれません。
私も何度も現地に行ってしっかり説明を聞いてやっとわかったような感じです。
それほどまでに、日本人が「絹」の「生地」に対してこだわって来たということです。
答えは、動画「丹後おそるべし」や今回のツアー動画をお楽しみくださいませ。

田勇さんでは社長さんが「パリ」へ出張中ということでしたが、なんと我らが「柴田織物」の柴田さんが田勇さんの工場見学のアテンドをしてくださいました!なんという凄いことでしょう!
まず他のメーカーの工場説明が出来るのも凄いことですが、柴田さんと田勇機業の田茂井社長との信頼関係の深さがわかりますよね。とってもとっても贅沢なことです。あづまやツアーでしかありえないようなことです。

田勇機業さんは本当に大きな工場で、糸作り(撚糸)から整経、製織まで自社で一貫して製造できる体制で全ての行程が見学出るようになっていました。
柴田さんのおかげで、糸から織りまでの工程がとてもわかりやすく丹後ちりめんが出来上がるまでにどれだけ大変な作業が多いのかを皆さんで勉強させていただきました。

怒涛の初日が終わり楽しい宴会へ

みっちりと1日の工場見学を終えた後は、ついにホテルに。
我々が泊まるホテルはホテル丹後王国と言って道の駅に指定されているショッピングモール複合型施設です。

さぁ、まずは初日の夜の宴会です。
料理は海の幸、山の幸です。丹後は本当に何を食べても美味しいのです!
初日はバイキング形式で丹後牛と日本海の海の幸を堪能しました。

ここでのサプライズは!このイカの刺身!
なんと小林さん自らが釣り上げた白イカのお刺身を出していただきました!
小林さんはなんと釣り師としても丹後では有名?なんです、実は3代目とも一緒に釣りに行ったこともあるんです。

次のサプライズは!なんと今回お邪魔する丹後のメーカー・職人さんの皆さんに集まっていただきました!
挨拶は遊絲舎の小石原さんにお願いして、乾杯は登喜蔵さんにお任せしました。


楽しいゲームなどを経て皆んなで集合写真です!
皆さん初めて会う方々もいらっしゃるのですが、てれびじょんの話題は共通ですし丹後の皆さんともてれびじょんで会っているような感覚で初日からすっかり打ち解けあっていらっしゃいました。
お一人で参加の方も多かったのですが、すぐに仲良くなって良かったです。

初日から丹後魅力MAXでした。明日は与謝野チーム(ワタマサ・コウジュササキ・登喜蔵・柴田織物)の番です。

次のブログ更新をお楽しみに!