3代目です。
長い題名、失礼します(笑)でもみなさん実は探していらっしゃいませんか?
着物用のバッグでは
「仰々しい」
「なにより高価すぎる」
「かっこいいけど小さすぎて何も入らない」
洋服用のバッグでは
「どうもいまいち着物姿に合わない気が」
「バックについている金具などで着物が擦れそう」
お店ではこんな声が聞こえてきます。
実際に、着物業界が作っているバッグは本当に普段使いには合わない物が多く、当店では男性用女性用問わずここ数年あまり積極的に「バッグ」を売ってきませんでした。
それし店長の私自ら、「アジアン雑貨みたいなお店に行けばたぶんありますよ」と言っていた始末。(苦笑
でも、、つい先月。良い出会いがあったのです!
それも愛知キモノジャックで訪れた「有松」で。
着物は衝動買いをするくらいの私ですが、小物には実は慎重派。
特にバッグにはある意味うるさく、気に入った物しか持たず、擦り切れてもお気に入りのバッグを何年も持つタイプです。
そんな私が言わずと知れた「絞りの街、有松」で出会ったのが、このバッグ。
なんと革に絞りが施されています。(プリントじゃありません)
ちなみにアップすると。
実際に手にとってみないとお伝えしづらいのですが、この凹凸感。そして革のなめしが良い証拠の肌さわり感。
さらに驚いたのは、なによりの軽さ。
革のバックと聞けば、丈夫なのはもちろんメリットですが、デメリットに「重たい」という手荷物にするには大きな問題があると感じるのですが、このバッグはなにより軽い!
いろいろなバッグの中から選んだのは、ちょうど、あづまやTVなどで取材など出かける事が多くなり、カメラ機材を入れる大きさのバックが欲しかったので探していたところでした。
しかし、普通に探すと私が着ているのはもちろん「着物」。カメラ機材を入れるバックって無機質なものが多く「和風」な感じなものはとても少なかったのです。
もうほぼ即決で「これください!」となりました。
で、他のバッグや小物も素敵に見えて、あまりにこちらのお店の商品が気に入ったので商売人の意地汚さがでました。
ご夫婦だけで営んでいらっしゃるご様子でしたので、まずは接客していただいた奥様に
「じつは私は着物屋でこういうバッグを作っていただける事は出来ますか?でしかもお店で扱いたいんです」
と初対面にもかかわらず、今思うと失礼な事をお聞きしました。
同じ愛知県のこんなお店でこんな想いでお店をやっているなど怪しいものじゃないアピ−ルをすると。。
「いいですよ!そのかわり一つづつ手作りなので、たくさんは作れないしゆっくりでも良いなら」
お話をさせてもらったのはほんの数分でしたが、なんか店主さんともお話が合いそうだったのと工場は有松ではなく、私のお隣の町で製造されていると聞き、また近々必ず行きますとお別れして、すぐに連絡を取り合って実際に昨日お伺いしてしました。
着物に合うバックと言っても本当に人それぞれ好みがあると知っていましたので難しいとも思いましたが、ここでは1点からオリジナルで制作してくださり細かい対応も出来ます、予算もご相談に乗りますと親切にしていただき、まずはスタッフも含め自分たちが欲しいものを作ろう。となりました。
それと。店主さんと一番、話が合ったのが、個人経営者としての気構えと地産地消の話。
お互い完全にお客様主義です。ある意味、個人店でしかできない究極。
それと私は今回のバッグ作りに対して絶対に一つだけ決めていたのは、、
三河木綿をバックの生地として使いたい
当店オリジナル厚地の三河木綿を使い、有松の技術の絞りを牛革に使う。
お客様の事も考えると「牛革」だけですとかなり高価になりすぎると感じましたし、逆に三河木綿だけですと「素朴すぎる感じ」が否めなかったので、これを組み合わせることによって何か生み出せないかとご相談しました。
で、、、まずは4つの試作品を頼んできました。
男物2つ。女物2つ。
そのうち登場します!是非ともお楽しみに!