色落ちと味

こんにちは、プチDです。

これ、なんだと思います?
泥染めの麻着物です。
なんと、大島紬の泥染めと同じ製法で作られたアイテム。

何度も泥田でつけては色を深めていった天然染め。
実はこれ、堅牢度が低く色落ちします。
所々白い筋が入っていますし、スレにも弱いでしょう。

でも、見ていて嫌な感じしますか?
少なくとも、プチDは全くしませんでした。
むしろ、この優しい柔らかい色の変化が胸を打ちました。

天然染めって不思議と魅力があります。
藍染めも、泥染も、紅花染も・・・。
ほとんどの天然染料を用いた着物は色落ちがしやすかったり、
化学染料のものと比べると数値上不利な部分があります。

でも、美しいんですよね。
また、色が段々と変化していくところも決して嫌味なく、味だと感じられる。

日焼けした服等を思い浮かべていただくと分かり易いと思うのですが。
何となくやな感じしますよね。
それが不思議と湧いてこない。

決して効率的ではないもの作り、当然高価になりがちな商品。
しかしながら、それが胸打つところがある。
何となく、ロマンチックな気持ちに浸れる。
そんな魅力があるのがこういったアイテムなのかなーと感じます。